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シンポジウム「ロシア正教思想のダイナミズムの諸相」のお知らせ

シンポジウム「ロシア正教思想のダイナミズムの諸相」のお知らせ

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日時:11月30日 午後1時ー5時半
場所:早稲田大学戸山キャンパス39号館6階第7会議室
協力:早稲田大学ロシア語ロシア文学コース
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シンポジウムの趣旨:ソビエト崩壊から28年が経とうするが、この間、ロシア国民を統合する役割を担ってきたのがロシア正教であることは間違いがないだろう。じっさい、ロシア正教は988年のキリスト教受容以来、ロシア社会を動かす原動力であったが、ロシア正教の性格については、様々な議論がかわされてきた。東西教会は同じキリスト教で、その思潮には大差がなかったという説があるが、もう一方の極に、東西教会はその歴史のはじまりからかなり性格の異なるものであったとする説がある。したがって、ロシア正教の本質とは何かという問いを考えるとき、ローマ教皇を教会組織の頂点にいただく西方教会と、アウトクラトールを地上界の長にいただく東方教会の相違性について、様々な角度から真剣に議論する余地がある。この度のシンポジウムでは、「ロシア正教思想の本質とは何か」という問いに対して、3人の論者がそれぞれの専門領域で議論を提起し、一人のコメンテータがそれらの議論を論評する。


細川瑠璃(東京大学大学院博士課程):2つの世界とその越境ーパーヴェル・フロレンスキイの思想と東方キリスト教

渡辺圭(島根県立大学):20世紀前半のロシア正教会における讃名派駁論

三浦清美(早稲田大学):トゥーロフのキリル(12世紀)の文体的ダイナミズムとそこにあらわれたテオーシス思想

井上まどか:コメント


広報委員会