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松下隆志会員に育志賞

このたび、松下隆志会員(北海道大学大学院文学研究科)が第4回(平成25年度)
「日本学術振興会 育志賞」を授賞しました。

同賞は、わが国の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士課程
学生の顕彰を目的として、平成22年度に天皇陛下の御下賜金をもとに創設されたもの
で、受賞者には学業奨励金が授与される他、特別研究員への採用の道も開けています。

今回の受賞者は総計18名、うち社会系3名、人文系1名で、かなりの難関。松下会員
は、現代世界の主流となっている各地のポストコロニアル文学や、脱構築主義以降の
芸術論・文化論一般を踏まえながら、現代ロシア文学を「世界文学」のコンテクストに
位置づけて研究してきた蓄積と、ウラジーミル・ソローキンの作品翻訳における
チャレンジングな姿勢が評価されたものと思われます。

同賞は所属大学長による推薦と所属学会長による推薦を受け付けており、本会では昨年
初夏に、沼野充義前会長のもとで松下会員を推薦しておりました。このたびの受賞は
ロシア文学会にとっても名誉なことです。松下会員の健闘を称えると同時に、学会の
活力の証として、ともに喜びたいと思います。(学会執行部)

育志賞関連サイトhttp://www.jsps.go.jp/j-ikushi-prize/kettei_2_h25.html