掲載依頼情報

掲載依頼情報

シンポジウム 「ロシア演劇の現在」

アンドレイ・マグーチー氏(演出家・ペテルブルグ)を招いて
シンポジウム 「ロシア演劇の現在」(通訳付き/入場無料/要予約)

11月28日(土) 14時--
会場:にしすがも創造舎 東京都豊島区西巣鴨4-9-1 / 都営三田線西巣鴨駅徒歩1 分
主催:国際交流基金 協力:フェスティバル/トーキョー、地点


フェスティバル/トーキョーでマヤコフスキーの『ミステリヤ・ブッフ』が上演されるのに合わせて、国際交流基金(モスクワ事務局)により、ペテルブルグから、演出家のアンドレイ・マグーチー氏をお招きし、シンポジウムを行うことになりました。

マグーチー氏は昨年からペテルブルグでレフ・ドージン率いるマールイ・ドラマ劇場と双璧の存在であるボリショイ・ドラマ劇場芸術監督を務め、注目を集める存在です。
 
チェーホフとスタニスラフスキーの時代、マヤコフスキーやメイエルホリドらが活躍を始めたロシア・アヴァンギャルドの時代、革命、ソビエト時代、その崩壊から現代へ至るまで------。ロシアにおいて、演劇はつねに文化の中心でした。社会のあり方が変容するなかで、演劇や劇場はどのように社会と関わり、何を更新し、どのような問題に直面して来たのか。今まさにロシア演劇の第一線で活躍する演出家アンドレイ・マグーチー氏をお迎えし、ロシア演劇の現在についてお聞きしながら、現代社会における演劇と劇場について考察します。
 
大変貴重な機会ですので、ぜひご参加ください。
『ミステリヤ・ブッフ』が中心的テーマのひとつになります。
チケットの学生割引もありますので、シンポと合わせて学生・院生の皆さんにもお知らせいただければ幸いです。ミステリヤ・ブッフ学生割引1014.pdf
 
料金 入場無料(要予約)
言語 日本語・ロシア語(日本語通訳付)
出演 アンドレイ・マグーチー(演出家/ボリショイ・ドラマ劇場芸術監督)
市村作知雄(フェスティバル/トーキョー ディレクターズコミッティ代表)
三浦基(演出家/地点)
司会 楯岡求美(神戸大学国際文化学研究科准教授)
申込みTel: 075-888-5343

【上演】 F / T 1 5
ジャンルを更新するコラボレーションで臨む、世紀の革命祝祭劇
地点×空間現代

『ミステリヤ・ブッフ』
作:ヴラジーミル・マヤコフスキー
演出:三浦 基 音楽:空間現代
11 月20 日(金)--  11 月28 日(土) 開演 19:30
会場:にしすがも創造舎
東京都豊島区西巣鴨4-9-1 / 都営三田線西巣鴨駅徒歩1 分

■F / T チケットセンター  03-5961-5209
(12:00-19:00/木・日・祝定休、会期中無休)
■F / T オンラインチケットサービス(24 時間受付)
 

内容紹介(チラシより)
1917 年のロシア革命を背景に、方舟にのった労働者たちが地獄や天国をめぐり、約束の地へとたどり着くまでを描いた、マヤコフスキーの戯曲『ミステリヤ・ブッフ』。聖書の物語をパロディー化し、豊かな詩性と笑いで彩ったロシア・アヴァンギャルドを代表する祝祭劇に、地点と空間現代、共にジャンルの先端を行くグループがタッグを組み、挑みかかる。戯曲の言語を徹底的に解体、再構築しながら、その本質を引き出していく地点・三浦基の演出と、変則的展開を多用し、既成の音楽のセオリーを脱構築する空間現代の楽曲、演奏。両者のぶつかり合いが生み出すスリル、エネルギーは聖性と混沌とがない交ぜになった壮大な劇を展開する。およそ100 年前にマヤコフスキーが憧れた「新世界」。その眺めはどのように、現代に立ち現れるだろう。
 
【アフタートーク】劇団地点
『桜の園』
2015年
12月2日(水)20:00 #アンドレイ・マグーチー アフタートーク
12月3日(木)20:00
12月4日(金)20:00
場所:アンダースロー
京都市左京区北白川久保田町21「京屋」 地下 (銀閣寺道交差点・北西)


2015年度国際交流助成報告記

ロシア文学会では2015年度、二件の国際交流助成を行いました。助成対象者の山口涼子氏、古川哲氏の国際会議報告を掲載します:
山口涼子「文化における『ウチ』と『ソト』の概念」(2015Yamaguchi Ryoko.pdf
古川哲「第8回プラトーノフ学会に参加して」(2015Furukawa Akira.pdf

日本ナボコフ協会2015年度秋の研究会

日本ナボコフ協会2015年度秋の研究会

11月21日(土)に以下の日程でおこなわれます。ふるってご参加ください。

<一般来聴歓迎・予約不要・無料>

日時: 11月21日(土) 14:10?17:30
場所: 佛教大学 紫野キャンパス
第1部 研究発表 (1号館3階 306教室 14:10 -14:50)

古川哲 (聖心女子大学非常勤講師)
「ナボコフとプラトーノフ:両者を比較する視点に関する探求」
司会:中村唯史 (京都大学教授)

休憩(14:50-15:00)

第2部 ワークショップ (1号館3階306教室 15:00-17:30)
Ada Part 1, Chapter 38を読む 京都『アーダ』読書会
報告者:若島正(座長)、Richard Smith、三浦笙子、中田晶子、
後藤篤、 寒河江光徳、メドロック麻弥

詳細は次のリンク先をご覧ください:http://vnjapan.org/main/news.html

クラコフ哲学セミナー「チャアダーエフ:祖国の愛と真理の愛」

2016年6月5―8日、クラコフにてロシア哲学セミナーが行われます。今年のテーマは「チャアダーエフ:祖国の愛と真理の愛」です。
エントリーの締切は2016年1月15日です。
くわしくはこちらをご覧ください:160605Krakow meeting_eng.pdf160605Krakow meeting_rus.pdf
https://docs.google.com/forms/d/11izvHQ0IhOH3iZg4KXARGJJz0eKueHqP7Hssz-nbDB8/viewform
http://krakowmeetings.eu/2016

S・アン=スキ『ディブック』とユダヤ文化ルネサンス

二つの世界のはざまで
――S・アン=スキ『ディブック』とユダヤ文化ルネサンス


(ポーランド文学古典叢書第5巻『ディブック/イヴォナ』(未知谷)刊行記念企画)

10月2日(金)16:30-19:30(大阪大学21世紀懐徳堂スタジオ)
10月3日(土)一回目:13:00-15:30、二回目:16:00-18:30(居留守文庫)

(フライヤーはこちらからダンロードできます。)

なにゆえに、なにゆえに
魂は
天の高みから
奈落の底に落ちるのか?
転落はそのうちに
飛翔の芽を宿すがゆえに



【S・アン=スキ『ディブック――二つの世界のはざまで』の刊行を記念して】

2015年9月下旬、ポーランド文学古典叢書第5巻として『ディブック/イヴォナ』(西成彦編、赤尾光春・関口時正訳)が刊行されます。『ディブック』とは、ユダヤの民間伝承に伝わる悪霊(ディブック)伝説を下敷きに、前世の契りによって結ばれた若い男女が辿る悲劇を描いたユダヤ演劇史上最も有名な戯曲です。

『ディブック』は、1920年にワルシャワでイディッシュ劇団による初演が好評を博し、1922年にはモスクワでヘブライ語劇団による上演が大反響を呼んで以来、両大戦間期には、英語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、ポーランド語、ウクライナ語、スウェーデン語、ブルガリア語、ルーマニア語、エスペラント語などに翻訳されて上演され、世界中の観客を魅了してきました。その反響は遠く日本にも及び、1930年(昭和5年)には、「ディブツキ」(エス・アンスキイ作)として『世界戯曲全集』(世界戯曲全集刊行會)の第三九巻(西班牙・猶太劇集)に収録されています。したがって、今回の翻訳は実に85年振りの「再訳」にして、イディッシュ語による戯曲テクストの日本語訳としては初の試みとなります。

『ディブック』については、とくにロシア演劇界の鬼才Y・ワフタンゴフ演出による「ハビマ座」の上演(ヘブライ語)が世界演劇史上に残る伝説的な舞台の一つとなり、これを観たソ連映画界の巨匠セルゲイ・エイゼンシュタインは生涯忘れ得ぬ経験の一つに挙げ、ドイツ演劇界の「皇帝」マックス・ラインハルトは「これは演劇ではない、神の礼拝だ」と述べています。また、映画、ラジオ、テレビ、オペラ、バレエなどに次々と改作され、バレエ作品『ディブック』には、レナード・バーンスタインが楽曲を提供しています。

このようにユニークな遍歴を辿ったこの作品の日本語訳の刊行を記念して、『ディブック』の朗読劇とユダヤ音楽(クレズマーとハシディズムの旋律〈ニグン〉)の演奏会(一日目のみ)を開催いたします。

=================================================

主催:文部科学省 科学研究費・基盤研究(B)「『ユダヤ自治』再考――アシュケナージ文化圏の自律的特性に関する学際的研究」

共催:大阪大学文学研究科MCE研究会、神戸ユダヤ文化研究会

協力:未知谷、、成瀬大雄

=================================================

? 一日目(阪大豊中キャンパス)

◆日時:2015年10月2日(金)16:30-19:30(最大延長20:00まで)

◆場所:大阪大学(豊中キャンパス)21世紀懐徳堂スタジオ(http://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/)

◆参加費:無料(どなたでも参加できます。事前申し込み不要)

◆プログラム:

16:30-17:00
解説「S・アン=スキ『ディブック』とユダヤ文化ルネサンス」
赤尾光春(大阪大学)

17:00-18:00
演奏会(クレズマーとハシディズムの旋律(ニグン))
クラリネット:樋上千寿(オルケステル・ドレイデル)
アコーディオン:秦コータロー
歌:赤尾光春

18:00-19:30
朗読劇『ディブック――二つの世界のはざまで』
〈演出〉鈴木径一郎(sputnik.)
〈出演〉宮本 荊(LifeR)、岸本愉香(sputnik./第2劇場)、江本真里子、濱本直樹(DanieLonely)、石田雅章(劇団イシダトウショウ)、島田淳子、赤尾光春
〈演奏〉樋上千寿、秦コータロー

…………………………………………………………………

? 二日目(居留守文庫)

◆日時:2015年10月3日(土)一回目:13:00-15:30、二回目:16:00-18:30

◆場所:居留守文庫(大阪阿倍野・文の里の古書店:http://www.irusubunko.com/)

◆定員:各回につき15名程度(事前に申し込みが必要です)

◆予約・問い合わせ:070 5350 1972/e.pithecanthropus[at]gmail.com(atは@に変換してください)

◆プログラム:

#一回目
・解説(13:00-13:30)
・朗読劇(13:30-15:00)
・アフタートーク(15:00-15:30)
ゲスト:黒田晴之(松山大学)

#二回目
・解説(16:00-16:30)
・朗読劇(16:30-18:00)
・アフタートーク(18:00-18:30)
ゲスト:西成彦(立命館大学)

=================================================

【S・アン=スキ(1863-1920) 】

イディッシュ語作家、ロシア語作家、民俗学者、社会活動家。
1863年、ベラルーシのヴィテプスク地方に生まれる(本名シュロイメ・ザインヴル・ラポポルト)。貧しいユダヤ人家庭に生まれ、伝統的な教育を受けたが、ロシアの社会思想に感化されナロードニキ運動に参加し、ロシア語で小説や社会評論を執筆。1892年、ロシアを去ってパリで亡命生活を送った後、スイスで社会革命党(エス・エル)の創設と活動に携わり、1905年にロシアに帰国して以降は、ユダヤ文化復興における中心的人物の一人となった。1912から14年にかけてユダヤ民俗調査団を率いてウクライナのユダヤ人集落のフォークロアを収集し、戯曲『ディブック』を創作。第一次世界大戦中には前線のユダヤ人難民の救済事業に携わり、その記録を『ガリツィアの破壊』にまとめた。ロシア革命の難を逃れてワルシャワ近郊に移住し、1920年、死去。

…………………………………………………………………

【出演者のプロフィール】

〈解説および歌と出演〉

赤尾光春:大阪大学文学研究科助教。専門はユダヤ文化研究。著作(いずれも編著)に、『ディアスポラから世界を読む』(明石書店)、『シオニズムの解剖』(人文書院)、『ディアスポラの力を結集する』(松籟社)がある。大阪外国語大学時代に劇団「檜舞台」で活動した後、サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』やハロルド・ピンター『おとなしい給仕』(The
Dumb Waiter)などの上演も行った。

〈演出〉

鈴木経一郎:2007年に大阪で結成された劇団 sputnik.
に所属。脚本家が毎回ローテーションする劇団にあって、本公演全ての演出を担当している。
作・演出作品は『エレホンの雪』(2011)、『宿酔』(2013)、『驚く方法は忘れた』(2014)等。

〈出演〉

石田雅章:大阪外国語大学インド・パキスタン語ウルドゥー語学科卒。1985年初舞台。2006-2007パリ第7大学留学、専攻はベケット演劇、現代劇、能、コンテンポラリー・ダンス。帰国後『劇団イシダトウショウ』発足、ベケット作品の上演を目指す。2006年から”The
Expelled” “The Calmative” “The End” “How it is”などに挑む。

江本真里子:フリー。役者。神奈川県出身。関西小劇場を中心に活動中。

岸本愉香:牡羊座。女優。憑依型と見られるが、繊細さが武器。2010年より?2劇場の演劇に参加。2013年よりsputnik.にも参加。自己紹介「自己紹介を書くのが苦手です。なにを書いても後で恥ずかしくなるんじゃないかと思ってしまう」。

島田淳子:大阪大学博士前期課程2回。チェコ出身のドイツ語作家リブシェ・モニーコヴァーLibušeMoníková
(1945-1998)の作品を中心に、プラハのドイツ語文学の戦後の展開を研究している。2012年から2014年にかけてプラハ・カレル大留学。

濱本直樹:伊丹想流私塾、アイホール演劇ファクトリー、伊丹想流私塾マスターコース卒。Fance_pan退団後、永見陽幸と共にDanieLonelyを立ち上げる。関西小劇場を中心に活動。

宮本 荊:東京都内で活動中のLifeR、主宰。作・演出・出演など。共感できる喜びより知られない不幸を書き、痩身と薄幸な顔でそれを体現する。自作に限らず客演時も大抵不幸な役を回される。第一回笹塚演劇王特別男優賞。
http://lifers.jp/

〈演奏〉
樋上千寿(クラリネット):美術史家、ユダヤ音楽演奏家。シャガールの作品解釈を進める中でユダヤ文化研究へ傾倒。さらにクレズマー音楽の演奏へと活動の場を広げる。2003年にオルケステル・ドレイデルを結成、イディッシュ音楽の普及に努めている。

秦コータロー(アコーディオン):幼少の頃からクラシックピアノを学ぶ。2010年よりアコーディオンを始め、第4回ローランドVアコーディオンフェスティバル日本予選ファイナル出場。現在はソロライブ、レコーディング、バンドのサポートなど、幅広く活動を行っている。

〈ゲスト〉

黒田晴之:1961年生まれ、松山大学経済学部教授。20世紀のドイツ文学とユダヤ音楽を研究。著書に『クレズマーの文化史』(人文書院)、訳書(いずれも共訳)にスヴェン・ハヌシェク『エリアス・カネッティ
伝記』(上智大学出版)、ハンス・ヘニー・ヤーン『岸辺なき流れ』(国書刊行会)等。

西成彦:1955年生まれ、熊本大学助教授を経て、現在、立命館大学先端総合学術研究科教授。専攻は比較文学で、広くマイノリティと文学の関係を研究。おもな著書に、『イディッシュ』『エクストラテリトリアル』(いずれも作品社)、おもな訳書に、ショレム・アレイヘム『牛乳屋テヴィエ』(岩波文庫)、バシェヴィス・シンガー『不浄の血』(共訳、河出書房新社)等。

セミナー「現代スラヴ・アスペクト研究の動向」申込延長

セミナー「現代スラヴ・アスペクト研究の動向」申し込み延長のお知らせ

2015年11月16日(月)に神戸市外国語大学でロシア語研究会「木二会」
主催の研究セミナーを開催いたします。会場の都合上、定員が50名(先着順)
なっておりますので、ご関心のある方はお早めに世話役までお申込み下さい。

セミナー名称:「現代スラヴ・アスペクト研究の動向」
日時:11月16日(月) 10:00−
場所:神戸市外国語大学三木記念会館
申込み・問合わせ先: 金子百合子(世話役)
ykaneko[at]inst.kobe-cufs.ac.jp ([a]をアットマークに変えてください。)

詳細はフライヤーをご覧下さい(拡散歓迎)。

皆さまのご参加をお待ちしております。