学会からのお知らせ Мероприятия ЯАР

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シンポジウム「外国語教育の未来を拓く」

シンポジウム
第7回外国語教育の未来を拓く:多文化共生のための多言語・複言語教育

開催趣旨:
21世紀のグローバル社会の最大の課題の一つは多言語・多文化共生社会を築いていくことです。その共生社会の実現に向けて、「多様な価値に対する寛容な心を持つ社会の担い手」の育成に対する社会的要請が、かつてなく高まっています。

2013年以降、国内外のさまざまな外国語教育の関係者が一堂に会する本シンポジウムにおいて、私たちは、日本における多言語・複言語教育の未来を拓くための具体策を練り、意見交換する場を毎年継続して提供してきました。一方、多言語・複言語教育を促進するために、多方面にわたる関係者に具体的な提案を行い、粘り強く働きかけを行ってきました。その甲斐もあり、この数年間で多言語・複言語に対する世間の関心、多様な外国語教育の実践、外国語教育に関わる者同士をつなげるネットワーク、そして、多言語教育推進事業は、手応えを感じる進展を見せています。

第7回シンポジウムでは、教育行政機関をはじめ、各方面の有識者と教育関係者とともに、多文化共生のための多言語教育の重要性を再認識し、その実現のために JACTFLとして今後どのような活動の可能性があるのかを参加者のみなさんとともに考えていきます。

日時:2019 年3月10日(日)10:00―17:00
会場:上智大学四谷キャンパス6号館 http://www.sophia.ac.jp/

主催:一般社団法人日本外国語教育推進機構(JACTFL)・上智大学国際言語情報研究所(SOLIFIC)
特別協力:一般財団法人日本私学教育研究所、公益財団法人国際文化フォーラム
後援:文部科学省、外務省、東京都教育委員会
参加者:小中高校・大学の外国語教育・国際理解教育・異文化間コミュニケーション等の教育関係者、教育行政機関関係者、学校の管理職、メディア、企業関係者他

参加費用: JACTFL 会員/無料、一般/1000 円(資料代、会場整理費)

【午前の部】
◆開会挨拶◆ 10:00―10:20
山崎 吉朗   JACTFL 理事長/日本私学教育研究所
大塚 寿郎   上智大学 学務担当副学長
小野 賢志   文部科学省 外国語教育推進室長
森  晶子   東京都教育庁 指導部 国際教育事業担当課長

◆基調講演◆ 10:20―12:05
 亀山 郁夫(名古屋外国語大学学長/東京外国語大学名誉教授・前学長)
「人生百年時代」の外国語教育

【午後の部】13:00―14:45
◆パネルディスカッション◆ 教師ネットワークは多言語教育推進にどう関われるか
―韓国とアメリカの事例に学ぶ―
チョン・ヒョン(韓国外国語教育正常化推進連合 常任代表)
イム・スンギュ(韓国外国語教育正常化推進連合 副代表)
當作 靖彦(カリフォルニア大学サンディエゴ校教授)

◆分科会◆ 15:00―17:00
分科会1:教師ネットワークは多言語教育推進にどう関われるか―JACTFLのこれまでの成果と今後の可能性―

発表:文部科学省委託「グローバル化に対応する外国語教育の推進」事業
―大阪大学/慶應義塾大学/名古屋外国語大学
―実践報告
フランス語の例 櫻木千尋(カリタス女子中学高等学校)
ロシア語の例   横井幸子(大阪大学)、永沼栄理子(関東国際高等学校)

分科会2:実践報告 (1)
杉江 聡子「中国語シニア学習者と留学生の国際世代間協働によるキャンパスガイド作成」
清水 まさ志「動画とYoutubeを用いた「学び」の共有と発信―宮崎大学フランス語科目の実践―」
粕谷 雄一「英語教育と複言語教育の一体化」

分科会3:実践報告 (2)
吉川 明希「複数言語の並行学習による効果―これまでの研究発表を振り返って―」
米本  和弘「日本語話者はどのような経験をし、何を語るか―日本語話者の多様性理解のためのリソース開発の試み―」
岩居 弘樹「看護系大学における『複言語学習のすすめ』の試み」
臼山 利信、松下 聖、菅井  健太、ツィガルニツカヤ・エレナ「大学の世界展開力強化事業(ロシア)『ロシア語圏諸国を対象とした産業界で活躍できるマルチリンガル人材育成プログラム(筑波大学)』の成果と課題」

「安井侑子さん お別れの会」のご案内

「安井侑子さん お別れの会」のご案内

去る二月八日、私たちロシアを研究するものにとって、伝説的な存在だった安井侑子さんが、入院先の病院で亡くなりました。享年80歳。

1959年にモスクワ大学に留学した侑子さんはソビエト雪解け時代の文化的高揚の中に身を置き、ヴォズネセンスキー、エフトシェンコ、アフマドゥーリナ、アクショーノフ、オクジャワらのいわゆる「怒れる若者」たちに受け入れられ、対等に付き合ったただひとりの日本人でした。

その体験は「青春―モスクワと詩人たち」(晶文社)に部分的に描かれていますが、当時の政治状況ではすべてを書き尽くすことは難しかったのでしょう。この数年、病気がちだった侑子さんは、病床にあっても最後までメモワール「魅せられてロシア」を執筆することに意欲的だったそうです。それを果たせずに逝かれたのは、ご本人もさぞかし無念だったと思います。侑子さんの思いを引き継ぎ、その書ききれなかった暗部に改めて光を当てるのが残された私たちの義務なのでしょう。

こうした決意も込めて、生前故人とお親しかった方々、さらには夫君の渡辺雅司氏にゆかりのある方などにお集りいただき、お別れ会を下記の要領で開くことになりました。みなさまこぞっての参加をお願い申し上げます。

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日時    3月21日 (木曜・春分の日)午後4時から7時まで (受付開始午後3時半)
場所    国際文化会館 東館地下一階 樺山・松本ルーム (別紙の地図をご参照ください)
会費    1万円
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出席のご連絡は3月10日(日)までに下記のメールアドレスにお知らせくださいますようお願い申し上げます。欠席の場合もメッセージをお受けします。

yuko.memorial@gmail.com

出席の方は【フルネーム】【ふりがな】【ご所属】を明記ください

当日は故人にゆかりの音楽家による演奏もあり、楽しい会にしたいので、皆様平服でおでかけください。

[発起人]
亀山郁夫(代表) 沼野充義 沼野恭子 佐藤優 下斗米伸夫 前橋汀子 宮田毬栄

国際シンポ「19世紀文学における感情の問題」のお知らせ

国際シンポジウム
「19世紀文学における感情の問題ードストエフスキーから始める」
「ロシア・ドイツ・日本文学における感情の比較研究に向けて」

このたびカナダのブリティッシュ・コロンビア大学から研究者二名をお招きし、文学における感情表現をテーマとするシンポジウムを札幌と東京で行うことになりました。

ドストエフスキーを中心に、比較文学の視点を取り入れたものになっています。皆様のご参加をお待ちしています。

*お二人のプロフィールは以下のURLでご覧いただけます。

Dr. Katherine Bowers

Dr. Ervin Malakaj

*両日ともにシンポジウムの後に懇親会を予定しております(開始時間・場所は当日会場でご案内します)。

懇親会にご参加いただける方は安達(adaisuke@slav.hokudai.ac.jp)までご一報いただければ幸いです。

詳細は次のリンク先のフライヤーからご確認ください:Emotion Symposia 2019 Sapporo Tokyo.pdf



日本スラヴ学研究会研究発表会のお知らせ

日本ロシア文学会広報委員会より、下記の通りイベントの開催をお知らせします。

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会員の皆様

日本スラヴ学研究会の研究発表会が以下の日程にて開催されます。ご関心ある方、ぜひご参加ください。なお、発表要旨および講演内容については、次のリンク先のプログラムをご確認ください:2018年度研究発表会プログラム


平成2018年度 日本スラヴ学研究会研究発表会

日時:3月 20 日(水) 13:00ー18:30 
会場:東京大学 本郷キャンパス 法文1号館1階113教室


第I部 研究発表

◆ 富重聡子(一橋大学大学院言語社会研究科博士課程) 司会:阿部賢一(東京大学)
1950年代末チェコスロヴァキアにおけるオルタナティブな映画製作 ーー ヴラーチル『ガラスの雲』の製作背景をめぐって

◆ ブルナ・ルカーシュ(実践女子大学) 司会:阿部賢一(東京大学)
(思い)描かれる日本 ーー 近年のチェコ文学の一側面をめぐって

◆ 土屋優(東京大学大学院人文社会系研究科修士課程) 司会: ローベル柊子(東洋大学)
ミラン・クンデラと世界文学 ーー チェコ作家ヴラヂスラフ・ヴァンチュラを通して

(休憩)

◆ 三田順(北里大学) 司会:小椋彩(東洋大学)
スレチュコ・コソヴェルと印象主義 ーー 地詩学的アプローチによる再評価の試み

◆ 岡野要(神戸市外国語大学) 司会: 三谷恵子(東京大学)
言語の内的変化と言語接触のはざまで ーー ヴォイヴォディナ・ルシン語の運動の動詞に見られる変化について

◆ 木村護郎クリストフ(上智大学) 司会:三谷恵子(東京大学)
カシューブ語とソルブ語の言語状況の比較に向けて ーー 言語維持要因としての宗教を中心に


第II部 特別講演

Prof. Jerzy Jarzębski (ヤギェロン大学・ポーランド学科教授)
Gombrowicz's Wild Youths(ゴンブローヴィチの野性的な若者たち)

司会:加藤有子(名古屋外国語語大学) 講演は英語、通訳なし