学会からのお知らせ Мероприятия ЯАР

学会からのお知らせ Мероприятия ЯАР

染谷茂『ロシア語文法夜話 The Practical Study of Russian』

研究社『ロシア語辞典』編集者の一人である、故・染谷茂先生の本が出版されました。タイトルは『ロシア語文法夜話 The Practical Study of Russian』で、揺籃社から出版されています。(価格は¥2,500+税、248ページ)

この本は『染谷茂文法小話 Русский язык в моей жизни』という書名で1979年に美顕プリンティングから出版されたもの(絶版)に新たに2編の論文を加え、日本語表記の旧字体を新字体に改めたものです。


国際会議「世界の文化的コンテクストにおけるロシア文芸」

国際会議「世界の文化的コンテクストにおけるロシア文芸」のお知らせ

2016年4月17--20日、モスクワ近郊にてドストエフスキー基金主催の国際会議「世界の文化的コンテクストにおけるロシア文芸」があります。応募締切は2016年3月15日です。

くわしくはこちらをご覧ください: 160417Dostoevsky Fond.pdf
エントリーフォーム:160417Dostoevsky Fond application form.doc

以上

【変更あり】シンポ「今、ロシア文学を考える」

現代ロシアを代表する文芸学者、A. V. レデニョフ氏とI. A. エサウーロフ氏による講演と質疑応答

【日時】2016年3月11日(金)14:30--17:30
【場所】東京大学駒場キャンパス (旧)18号館1階メディアラボ→(新)アドミニストレーション棟 学際交流ホール
【使用言語】ロシア語(同時通訳付き)
【その他】入場無料・事前予約不要

新しい詳細はこちらをご覧ください。シンポジウムチラシA4会場等変更.pdf

朗読劇『ディブック――二つの世界のはざまで』

《ポーランド文学古典叢書》第5巻
西成彦編『ディブック/イヴォナ』(未知谷)刊行記念企画

シアターXカイ特別提携公演

dybbuk projekt
朗読劇『ディブック――二つの世界のはざまで』(S・アン=スキ作、赤尾光春訳)


日時:2016年2月4日(木)/5日(金)18:00--20:45(開場は開演の30分前)

場所:劇場 東京・両国 シアターX(カイ)

参加費:無料(各回につき定員160名)

予約受付:070-5350-1972 / e.pithecanthropus[at]gmail.com(atは@に変換してください)[赤尾]

詳細:http://jjsk.jp/news/2015/12/15/dybbuk-projekt/



=================================================

S・アン=スキ『ディブック』の刊行を記念して

2015年10月、ポーランド文学古典叢書第5巻として『ディブック/イヴォナ』(西成彦編、赤尾光春・関口時正訳)が刊行されました。『ディブック』とは、ユダヤの民間伝承に伝わる悪霊伝説を下敷きに、前世の契りによって結ばれた若い男女が辿る悲劇を描いたユダヤ演劇史上もっとも有名な戯曲です。


1920年にワルシャワでイディッシュ劇団による初演が好評を博し、1922年にはモスクワでヘブライ語劇団による上演が大反響を呼んで以来、この作品は、英語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、ポーランド語、ウクライナ語、スウェーデン語、ブルガリア語、ルーマニア語、エスペラント語などに翻訳されて上演され、世界中の観客を魅了してきました。その反響は遠く日本にも及び、1930年(昭和5年)には、「ディブツキ」(エス・アンスキイ作)として『世界戯曲全集』(世界戯曲全集刊行會)の第39巻(西班牙・猶太劇集)に収録されています。今回の翻訳は実に85年振りの「再訳」にして、イディッシュ語による戯曲テクストの日本語訳としては初の試みとなります。


『ディブック』は、とくにロシア演劇界の鬼才Y・ワフタンゴフ演出による「ハビマ座」の上演(ヘブライ語)が世界演劇史上に残る伝説的な舞台の一つとなり、これを観たソ連映画界の巨匠セルゲイ・エイゼンシュタインは生涯忘れ得ぬ経験の一つに挙げ、ドイツ演劇界の「皇帝」マックス・ラインハルトは「これは演劇ではない、神の礼拝だ」と述べています。また、映画、ラジオ、テレビ、オペラ、バレエなどに次々と改作され、バレエ作品『ディブック』にはレナード・バーンスタインが楽曲を提供しています。


このようにユニークな遍歴を辿った作品の日本語訳の刊行を記念して、朗読劇『ディブック』の上演と東欧ユダヤ音楽の演奏会(シアターX)を開催いたします。さらに公演最終日の翌日(2月6日[土])には、記録映画の上映とシンポジウム「越境するユダヤ演劇」(東京大学本郷キャンパス)も予定しています。

このたびの企画が、失われた東欧ユダヤ世界の豊穣な文化のみならず、演劇がもつ文化的越境の可能性に触れていただける機会となれば幸いです。

dybbuk projekt代表 赤尾光春


=================================================

主催:文部科学省・科学研究費・基盤研究(B)「「ユダヤ自治」再考――アシュケナージ文化圏の自律的特性に関する学際的研究」(研究代表者:赤尾光春)

共催:大阪大学文学研究科ドイツ文学研究科

協力:未知谷、神戸ユダヤ文化研究会

本企画はJSPS 科研費 26284115 の助成を受けて実施するものです。
=================================================

プログラム:

第1部(18:00--18:50)

解説:「『ディブック』の文化的背景について」
            赤尾光春(大阪大学)

演奏会:「東欧ユダヤ音楽とハシディズムの旋律(ニグン)」
 ドレイデル・トリオ
  クラリネット:樋上千寿(オルケステル・ドレイデル)
  アコーディオン:秦コータロー
  歌:赤尾光春


第2部 (19:00--20:45)

朗読劇:『ディブック――二つの世界のはざまで』
演出:鈴木径一郎(sputnik.)
出演:岸本愉香(sputnik./第2劇場)、宮本荊(LifeR)
石田雅章(劇団イシダトウショウ)
濱本直樹(DanieLonely)
江本真里子、小中太、赤尾光春