掲載依頼情報

カテゴリ:学会・シンポジウム

国際ドストエフスキー・シンポジウムのお知らせ

Международный симпозиум
Антропология Достоевского.
Человек как проблема и объект изображения в мире Достоевского

(София, 23-26 октября 2018)

長編小説『白痴』の発表150周年を記念して2018年10月23日から26日までブルガリアのドストエフスキー協会による「国際ドストエフスキー・シンポジウム」が首都のソフィアで開催されます。

詳細は次のURLを参照して下さい:https://bod.bg/bg/

第9回日本スラヴ人文学会大会のお知らせ

第9回日本スラヴ人文学会大会のお知らせ

来る7月8日(土)、東京外国語大学府中キャンパスにて第9回日本スラヴ人文学会大会を開催いたします。本年度は個人発表とパネル企画の2部構成になっております。研究者の方はもちろん、学部生や一般の方々のご来聴も歓迎いたします。

第9回日本スラヴ人文学会大会
日時:2016年7月8日(土) 12:00-18:00
会場:東京外国語大学 府中キャンパス 研究講義棟4階 総合文化研究所422会議室
アクセス:
・JR中央線「武蔵境」駅で 西武多摩川線に乗り換え 「多麿」駅下車、徒歩5分
・ 京王電鉄「飛田給」駅北口より循環バスにて「東京外国語大学東」または「東京外国語大学前」下車。

プログラム:
開会挨拶(12:00-12:10):大須賀史和 [横浜国立大学]

【第1部】個人報告(12:10-15:30)
12:10-12:40
槍田ひかり(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士前期課程)
「現代チェコ語の外来語における表記ゆれについて ―新聞における英語由来の外来語語彙に関する考察―」
(司会:貞包和寛 [東京外国語大学])

12:40-13:10
グロマリエフ・シラリ(筑波大学大学院人文社会科学研究科一貫制博士課程)
「ポスト・ソヴィエト時代のワヒー語形容詞に関する一考察 ―タジキスタン・アフガニスタン・パキスタン・中国のワヒー語母語話者への調査を中心として―」
(司会:清沢紫織 [筑波大学])

休憩(13:10-13:20)

13:20-13:50
島津晃大(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士前期課程)
「ロシア語の前置詞を含んだ数量詞句と格の問題をめぐって」
13:50-14:20
中岩諒(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士前期課程)
「ロシア語における被動形動詞過去を用いた受動態をめぐって」
休憩(14:20-14:30)
(司会:光井明日香 [東京外国語大学])

14:30-15:00
ナザランカ・カチャリーナ(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程)
「19世紀後半から20世紀初頭のロシアにおける「女性問題」と文学」
15:00-15:30
吉崎知子(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程)
「煉獄の作家イェジ・アンジェイェフスキ ―その再評価をめぐって―」
(司会:笹山啓 [東京外国語大学])

休憩(15:30-15:50)

【第2部】特別パネル企画(15:50-17:20)
「20世紀ソ連美術の空間―ヴフテマスの芸術理論家たちを中心に―」

●パネリスト(登壇順)
小林未佳(東京大学大学院人文社会系研究科修士課程)
「ファヴォルスキイ ―画家と理論家、二つの顔―」
細川瑠璃(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
「ヴフテマスの空間 ―ファヴォルスキイとフロレンスキイの美術理論から―」
生熊源一(北海道大学大学院文学研究科博士課程)
「ファヴォルスキイの遺産 ―カバコフとブラートフを中心に―」
(司会:鈴木佑也 [横浜国立大学])

学会総会(17:20-17:50)

閉会挨拶(17:50-18:00):堤正典 [神奈川大学]
(終了後、懇親会)

お問い合わせ:slavichumanities.japan@gmail.com(担当:貞包和寛[東京外国語大学])

日本言語政策学会第19回研究大会(関西大学)のご案内

日本言語政策学会第19回研究大会(関西大学)のご案内

日本及び世界の言語政策や言語教育政策に関わるテーマが中心ですが、旧ソ連・東欧諸国に関する発表や、高大接続から見た複言語教育の課題に関する分科会などもあり、特にロシア語やロシア語教育に関心のある方にも役立つ内容です。

興味のある方のご参加をお待ちしております。

日本言語政策学会 大会委員会

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日本言語政策学会第19回研究大会のお知らせ

■開催日:2017年(平成29年)6月17日(土)、18日(日)

■会場:関西大学(千里山キャンパス・100周年記念会館)

■大会テーマ:社会構造の変化と言語政策―多様な参画者による持続可能な社会のアクションプランに向けて―

■趣旨:少子高齢化に伴う日本社会の構造転換を言語問題と言語政策の観点から検討した第18回研究大会の「社会構造の変化と言語問題」というテーマを引き継ぎ、現代社会の構造変化、社会参画者の多様化、持続可能な社会の発展などの問題意識に立ちながら、言語政策という視点から政策課題を浮き彫りにし、アクションプランの提示を目指す契機とする。

■参加費:会員および学生 1,000 円、非会員 2,000 円

日本言語政策学会第19回研究大会の案内:http://jalp.jp/wp/?p=1296

「知られざる中央アジア:その魅力と日本との絆」のお知らせ

「中央アジア+日本」対話 第9回東京対話ウィークリーイベント
「知られざる中央アジア:その魅力と日本との絆」のお知らせ

外務省主催,独立行政法人国際交流基金,筑波大学,東京大学,東京外国語大学の共催により,「中央アジア+日本」対話 第9回東京対話ウィークリーイベント「知られざる中央アジア: その魅力と日本との絆」を開催します。

今回は,日本ではまだ馴染みの薄い中央アジア各国の魅力を一人でも多くの日本の方々に知っていただくため,従来の公開シンポジウム(東京対話)に加えて,映画祭,音楽祭,大使館オープンイベントという3つの文化交流イベントを初めて企画しました。各イベントに参加された方には,漫画家・森薫先生によるオリジナル・イラスト入りグッズをご用意していますので,皆様の積極的なご参加をお待ちしています。

申込方法
外務省ホームページ(http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/ca_c/page23_001619.html)より、申込用紙(Word)をダウンロードし、必要事項を記載の上ご応募ください。各イベントとも定員に達し次第締め切らせていただきます。

◆第9回東京対話(公開シンポジウム)「知られざる中央アジア:その魅力と日本との絆」

開催日時:2016年9月28日(水曜日)10:00-15:00 (9:30開場)
開催場所:筑波大学東京キャンパス(茗荷谷)
主催:外務省
共催:筑波大学
入場無料,要事前登録(定員あり),一般公開,日露同時通訳付き
出演者:中央アジア5か国からの招聘者,嶌信彦(ジャーナリスト),松浦俊昭(唐招提寺執事),小松久男(東京外国語大学特任教授),相木俊宏(外務省中央アジア担当特別代表(大使))他

中央アジア・ミニ映画祭

開催日時:9月24日(土曜日),26日(月曜日)-30日(金曜日),10月11日(火曜日)-14日(金曜日)
開催場所:東京外国語大学(府中),東京大学(駒場),独立行政法人国際交流基金(四谷),筑波大学(茨城県つくば市)
共催:外務省,独立行政法人国際交流基金,東京外国語大学,東京大学,筑波大学
協力:国立民族学博物館,福岡市総合図書館
入場無料,先着順,事前申込不要,一般公開,日本語字幕付(筑波大学でのウズベキスタン映画とトルクメニスタン映画については字幕がありません)

中央アジア・ミニ音楽祭(特別出演:嘉門達夫)

開催日時:9月27日(火曜日)12:00-15:10
開催場所:筑波大学 東京キャンパス内放送大学 (茗荷谷)
主催:外務省
共催:筑波大学,独立行政法人国際交流基金
入場無料,要事前登録(定員制),一般公開
出演者:嘉門達夫,グルム(のど自慢THEワールド優勝),浅野佑悠輝 他
中央アジア・ミニ音楽祭 プログラム(PDF)


大使館オープンイベント

開催日時:9月30日(金曜日) 10:00-16:00
開催場所:中央アジア各国の駐日大使館
入場無料,要事前登録(グループごとの時間指定,定員あり),一般公開

(問合せ) 外務省欧州局中央アジア・コーカサス室 兼盛・河合
メール :tokyotaiwa9@mofa.go.jp
電話番号:03-5501-8303


特典:
「東京対話(公開シンポジウム)」、「中央アジア・ミニ音楽祭」、「中央アジア・ミニ映画祭」の参加者には、『乙嫁語り』で有名な漫画家の森薫氏特製のイラスト入りカード(名刺サイズ、イラストと中央アジアの地図が描かれています)がプレゼントされます(先着順、なくなり次第終了)。

「大使館オープンイベント」の参加者には、漫画家の森薫氏特製のイラスト入りポストカードがプレゼントされます(先着順、なくなり次第終了)。5つの大使館すべてを訪問した参加者には、漫画家の森薫氏特製のクリアファイルがプレゼントされます(先着順、なくなり次第終了)。

次のフライヤー(PDF)もご覧ください:
「中央アジア+日本」対話ポスター
ミニ映画祭 全体プログラム(修正版)
中央アジアウィークリーイベント
中央アジア映画祭in筑波大学

シンポジウム「日本研究 --- 伝統と未来への追求」

シンポジウム「日本研究 --- 伝統と未来への追求」のお知らせ

ベオグラード大学文学部にてシンポジウム「日本研究 --- 伝統と未来への追求」が催されます。
詳細は次のファイルをごらんください:jarex475fw.zip

参加登録締切:10月15日(土)

参加ご希望の方は、最終締切日の2016年 10月15日までに登録フォームをご記入の上、
次のアドレスまでお送りください:

jsquest2016[x]gmail.com  [x]はアットマーク

2016年10月1日までにご登録いただいた方に対しては参加費の割引があります。
 
以上

第8回日本スラヴ人文学会大会のお知らせ

7月2日(土)神奈川大学横浜キャンパスにて第8回日本スラヴ人文学会大会を開催いたします。第1部が個人研究報告(13:00―)、第2部が日露演劇交流をテーマとする特別パネル企画(15:45―)となっております。ぜひ足をお運びください。


――――――――――――

第8回日本スラヴ人文学会大会プログラム


日時:2016年7月2日(土) 12:00―17:30

(第1部個人報告は13:00から)

会場:神奈川大学 横浜キャンパス 17号館215会議室


12:00-13:00 開会挨拶 大須賀史和 [横浜国立大学] 

       学会総会


《第1部 個人報告》 

13:00-13:30 大崎果歩(東京大学大学院修士課程)

「福音書を編みなおすトルストイ」


13:30-14:00 上村正行(北海道大学大学院修士課程)

「19世紀ロシア文学上のコサック・イメージ:動乱期(スムータ)を題材にした作品を例に」


14:00-14:30 佐々木祐也(北海道大学大学院修士課程)

「シシコフの翻訳作品にみる言語観」


(司会:笹山啓[東京外国語大学])


14:30-15:00 中村瑞希 (筑波大学大学院博士前期課程)

「タタール・ディアスポラの言語意識と言語使用状況:タシケントのタタール人の事例から」


15:00-15:30 武川直幹 (筑波大学大学院博士前期課程)

「ウクライナ語における不完了相未来時制に関する一考察」


(司会:清沢紫織 [筑波大学])


(休憩 15:30‐14:45)


《第2部 特別パネル企画》

「演劇人の課題 ― 日露演劇交流の現場から」

15:45‐17:30


パネリスト(五十音順)

秋月準也(北海道大学大学院/ロシア文学研究者)

杉本孝司(劇団「東京芸術座」/演出家)

野崎美子(演出家)

谷田川さほ(劇団「銅鑼」/俳優)


(司会:佐藤貴之 [東京外国語大学])


閉会挨拶 堤正典 [神奈川大学]

(終了後懇親会)


※第2部パネル企画の詳細につきましては、お手数ですがポスターまたは日本スラヴ人文学会のFacebookページをご覧くださいますよう、よろしくお願いいたします。


お問合せの際は下記のメールアドレスまでお願いいたします。

slavichumanities.japan@gmail.com(担当:貞包和寛)

2016年度日本ナボコフ協会大会のご案内

2016年度日本ナボコフ協会大会のご案内
(協力:東京大学文学部現代文芸論研究室)
 
日時: 2016年5月7日(土)
場所: 東京大学本郷キャンパス 法文2号館2階1番大教室
交通:地下鉄丸ノ内線・大江戸線「本郷3丁目」、南北線「東大前」、千代田線「根津」などからいずれも徒歩10分程度
会員でなくても聴講できます。ナボコフに関心をお持ちの皆様のご来聴を歓迎します。
予約不要・無料

*****

* 開会の辞  14:0014:05  会長:若島正(京都大学教授)
* 第I部 研究発表  14:05ー14:50
 
 発表:深沢明利(プロスペラ学院ビジネス専門学校専任講師)
   「ナボコフ文学における父の肖像」
   司会:森慎一郎(京都大学准教授)

                     (休憩 14:5015:10) 

第II部  シンポジウム「ナボコフと視覚芸術」 15:1017:10
 司会:メドロック麻弥(佛教大学准教授)
 講師:大石雅彦(早稲田大学教授) 
    細馬宏通(滋賀県立大学教授)
    中村恭子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所特任研究員) 
 
総会及び閉会の辞  17:2017:50
 
問い合わせ先:東京大学文学部現代文芸論研究室 03-5841-7955 

特別シンポジウム「世界文学村と愉快な仲間たち」

特別シンポジウムのお知らせ
(東京国際文芸フェスティバル・オリジナル企画)
世界文学村と愉快な仲間たち
 
日時2016年2月28日(日) 14:00 -- 17:00(開場13:30)
場所東京大学文学部法文2号館2階1番大教室

*定員220名、事前申し込み不要、入場無料
*どなたでも自由に聴講できます。万一満席の場合は、立ち見をお願いすることもありますので、予めご了承ください。
東京国際文芸フェスティバルHP:http://tokyolitfest.com/program.php
 
<前口上> 総合司会・沼野充義
現代の世界文学は、あまりに多様で、また膨大だ。しかも、まだ道も地図もできていない。この未踏の沃野に大胆に踏み込んでいく現代文芸論研究室のつわものたち、またここに世界中から集まってくる若手日本研究者たち、その両者のまなざしがクロスし、火花を散らす。

膨大な現代世界文学を前にして、何から読めばいいのか、途方に暮れている老若男女、10代から80代のために、タフで華麗で心優しき案内人たちが集います。
 
プログラム
第1部(14:00 -- 15:20)「日本から世界へ」
パネリスト
☆柳原 孝敦(ラテンアメリカ)
☆阿部 賢一(チェコ)
☆亀田 真澄(クロアチア・セルビア)
☆奈倉 有里(ロシア)

第2部(15:40 -- 17:00)「世界から日本へ」
世界からやってきた若手研究者たち
☆ライアン・モリソン(アメリカ)
☆ヴィヤチェスラヴ・スロヴェイ(ウクライナ)
☆邵丹(中国)
☆鄭重(中国)
☆ウッセン・ボタゴズ(カザフスタン)
☆ソン・ヘジョン(韓国)
☆エルジュベタ・コロナ(ポーランド)
 
アメリカ、ウクライナ、韓国、中国、カザフスタン、ポーランドなどからやってきた若き日本研究者たちが、日本の若者たちの気づいていない、日本文学・文化の面白さについて熱く語り合います。芭蕉、太宰治、石川淳、小島信夫から、大江健三郎、村上春樹、多和田葉子まで!
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*ご来聴された皆さんに、抽選によりパネリストたちからサイン入の著書・訳書のプレゼントがあります。
*このシンポジウムの内容は『世界は文学でできている』第5集(光文社、2016年刊行予定)に収録されます。
 
主催:一般財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)http://www.jpic.or.jp
企画・実施:東京大学文学部現代文芸論研究室
協力:一般財団法人光文文化財団、協賛:光文社
*子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)助成活動
問い合わせ先:113-0023 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学文学部現代文芸論研究室
電話・ファックス03-5841-7955

ペテルブルグにて哲学・文学セミナー

2016年9月20―21日、ペテルブルグにて日露共催でロシア哲学・文学セミナーが開かれます(以前9月28―29日とアナウンスしていましたが、日程が変更になりました)。
日本とペテルブルグの研究者交流のためのセミナーですので、積極的な参加をお願いいたします。
詳しくはこちらをご覧ください:160920philosophical conference_SPb.pdf

国際セミナー "Crossing Borders: Russian Culture and Beyond"

2016年1月23日(土)、上智大学にて国際セミナー "Crossing Borders: Russian Culture and Beyond" が開かれます。
海外からの招待報告者のほか、日本の若手研究者も報告します。
ロシア語でのディスカッションに慣れたい方、大歓迎です。予約不要。
くわしくはこちらをご覧ください:160123seminar_Tokyo.pdf

クラコフ哲学セミナー「チャアダーエフ:祖国の愛と真理の愛」

2016年6月5―8日、クラコフにてロシア哲学セミナーが行われます。今年のテーマは「チャアダーエフ:祖国の愛と真理の愛」です。
エントリーの締切は2016年1月15日です。
くわしくはこちらをご覧ください:160605Krakow meeting_eng.pdf160605Krakow meeting_rus.pdf
https://docs.google.com/forms/d/11izvHQ0IhOH3iZg4KXARGJJz0eKueHqP7Hssz-nbDB8/viewform
http://krakowmeetings.eu/2016

S・アン=スキ『ディブック』とユダヤ文化ルネサンス

二つの世界のはざまで
――S・アン=スキ『ディブック』とユダヤ文化ルネサンス


(ポーランド文学古典叢書第5巻『ディブック/イヴォナ』(未知谷)刊行記念企画)

10月2日(金)16:30-19:30(大阪大学21世紀懐徳堂スタジオ)
10月3日(土)一回目:13:00-15:30、二回目:16:00-18:30(居留守文庫)

(フライヤーはこちらからダンロードできます。)

なにゆえに、なにゆえに
魂は
天の高みから
奈落の底に落ちるのか?
転落はそのうちに
飛翔の芽を宿すがゆえに



【S・アン=スキ『ディブック――二つの世界のはざまで』の刊行を記念して】

2015年9月下旬、ポーランド文学古典叢書第5巻として『ディブック/イヴォナ』(西成彦編、赤尾光春・関口時正訳)が刊行されます。『ディブック』とは、ユダヤの民間伝承に伝わる悪霊(ディブック)伝説を下敷きに、前世の契りによって結ばれた若い男女が辿る悲劇を描いたユダヤ演劇史上最も有名な戯曲です。

『ディブック』は、1920年にワルシャワでイディッシュ劇団による初演が好評を博し、1922年にはモスクワでヘブライ語劇団による上演が大反響を呼んで以来、両大戦間期には、英語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、ポーランド語、ウクライナ語、スウェーデン語、ブルガリア語、ルーマニア語、エスペラント語などに翻訳されて上演され、世界中の観客を魅了してきました。その反響は遠く日本にも及び、1930年(昭和5年)には、「ディブツキ」(エス・アンスキイ作)として『世界戯曲全集』(世界戯曲全集刊行會)の第三九巻(西班牙・猶太劇集)に収録されています。したがって、今回の翻訳は実に85年振りの「再訳」にして、イディッシュ語による戯曲テクストの日本語訳としては初の試みとなります。

『ディブック』については、とくにロシア演劇界の鬼才Y・ワフタンゴフ演出による「ハビマ座」の上演(ヘブライ語)が世界演劇史上に残る伝説的な舞台の一つとなり、これを観たソ連映画界の巨匠セルゲイ・エイゼンシュタインは生涯忘れ得ぬ経験の一つに挙げ、ドイツ演劇界の「皇帝」マックス・ラインハルトは「これは演劇ではない、神の礼拝だ」と述べています。また、映画、ラジオ、テレビ、オペラ、バレエなどに次々と改作され、バレエ作品『ディブック』には、レナード・バーンスタインが楽曲を提供しています。

このようにユニークな遍歴を辿ったこの作品の日本語訳の刊行を記念して、『ディブック』の朗読劇とユダヤ音楽(クレズマーとハシディズムの旋律〈ニグン〉)の演奏会(一日目のみ)を開催いたします。

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主催:文部科学省 科学研究費・基盤研究(B)「『ユダヤ自治』再考――アシュケナージ文化圏の自律的特性に関する学際的研究」

共催:大阪大学文学研究科MCE研究会、神戸ユダヤ文化研究会

協力:未知谷、、成瀬大雄

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? 一日目(阪大豊中キャンパス)

◆日時:2015年10月2日(金)16:30-19:30(最大延長20:00まで)

◆場所:大阪大学(豊中キャンパス)21世紀懐徳堂スタジオ(http://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/)

◆参加費:無料(どなたでも参加できます。事前申し込み不要)

◆プログラム:

16:30-17:00
解説「S・アン=スキ『ディブック』とユダヤ文化ルネサンス」
赤尾光春(大阪大学)

17:00-18:00
演奏会(クレズマーとハシディズムの旋律(ニグン))
クラリネット:樋上千寿(オルケステル・ドレイデル)
アコーディオン:秦コータロー
歌:赤尾光春

18:00-19:30
朗読劇『ディブック――二つの世界のはざまで』
〈演出〉鈴木径一郎(sputnik.)
〈出演〉宮本 荊(LifeR)、岸本愉香(sputnik./第2劇場)、江本真里子、濱本直樹(DanieLonely)、石田雅章(劇団イシダトウショウ)、島田淳子、赤尾光春
〈演奏〉樋上千寿、秦コータロー

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? 二日目(居留守文庫)

◆日時:2015年10月3日(土)一回目:13:00-15:30、二回目:16:00-18:30

◆場所:居留守文庫(大阪阿倍野・文の里の古書店:http://www.irusubunko.com/)

◆定員:各回につき15名程度(事前に申し込みが必要です)

◆予約・問い合わせ:070 5350 1972/e.pithecanthropus[at]gmail.com(atは@に変換してください)

◆プログラム:

#一回目
・解説(13:00-13:30)
・朗読劇(13:30-15:00)
・アフタートーク(15:00-15:30)
ゲスト:黒田晴之(松山大学)

#二回目
・解説(16:00-16:30)
・朗読劇(16:30-18:00)
・アフタートーク(18:00-18:30)
ゲスト:西成彦(立命館大学)

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【S・アン=スキ(1863-1920) 】

イディッシュ語作家、ロシア語作家、民俗学者、社会活動家。
1863年、ベラルーシのヴィテプスク地方に生まれる(本名シュロイメ・ザインヴル・ラポポルト)。貧しいユダヤ人家庭に生まれ、伝統的な教育を受けたが、ロシアの社会思想に感化されナロードニキ運動に参加し、ロシア語で小説や社会評論を執筆。1892年、ロシアを去ってパリで亡命生活を送った後、スイスで社会革命党(エス・エル)の創設と活動に携わり、1905年にロシアに帰国して以降は、ユダヤ文化復興における中心的人物の一人となった。1912から14年にかけてユダヤ民俗調査団を率いてウクライナのユダヤ人集落のフォークロアを収集し、戯曲『ディブック』を創作。第一次世界大戦中には前線のユダヤ人難民の救済事業に携わり、その記録を『ガリツィアの破壊』にまとめた。ロシア革命の難を逃れてワルシャワ近郊に移住し、1920年、死去。

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【出演者のプロフィール】

〈解説および歌と出演〉

赤尾光春:大阪大学文学研究科助教。専門はユダヤ文化研究。著作(いずれも編著)に、『ディアスポラから世界を読む』(明石書店)、『シオニズムの解剖』(人文書院)、『ディアスポラの力を結集する』(松籟社)がある。大阪外国語大学時代に劇団「檜舞台」で活動した後、サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』やハロルド・ピンター『おとなしい給仕』(The
Dumb Waiter)などの上演も行った。

〈演出〉

鈴木経一郎:2007年に大阪で結成された劇団 sputnik.
に所属。脚本家が毎回ローテーションする劇団にあって、本公演全ての演出を担当している。
作・演出作品は『エレホンの雪』(2011)、『宿酔』(2013)、『驚く方法は忘れた』(2014)等。

〈出演〉

石田雅章:大阪外国語大学インド・パキスタン語ウルドゥー語学科卒。1985年初舞台。2006-2007パリ第7大学留学、専攻はベケット演劇、現代劇、能、コンテンポラリー・ダンス。帰国後『劇団イシダトウショウ』発足、ベケット作品の上演を目指す。2006年から”The
Expelled” “The Calmative” “The End” “How it is”などに挑む。

江本真里子:フリー。役者。神奈川県出身。関西小劇場を中心に活動中。

岸本愉香:牡羊座。女優。憑依型と見られるが、繊細さが武器。2010年より?2劇場の演劇に参加。2013年よりsputnik.にも参加。自己紹介「自己紹介を書くのが苦手です。なにを書いても後で恥ずかしくなるんじゃないかと思ってしまう」。

島田淳子:大阪大学博士前期課程2回。チェコ出身のドイツ語作家リブシェ・モニーコヴァーLibušeMoníková
(1945-1998)の作品を中心に、プラハのドイツ語文学の戦後の展開を研究している。2012年から2014年にかけてプラハ・カレル大留学。

濱本直樹:伊丹想流私塾、アイホール演劇ファクトリー、伊丹想流私塾マスターコース卒。Fance_pan退団後、永見陽幸と共にDanieLonelyを立ち上げる。関西小劇場を中心に活動。

宮本 荊:東京都内で活動中のLifeR、主宰。作・演出・出演など。共感できる喜びより知られない不幸を書き、痩身と薄幸な顔でそれを体現する。自作に限らず客演時も大抵不幸な役を回される。第一回笹塚演劇王特別男優賞。
http://lifers.jp/

〈演奏〉
樋上千寿(クラリネット):美術史家、ユダヤ音楽演奏家。シャガールの作品解釈を進める中でユダヤ文化研究へ傾倒。さらにクレズマー音楽の演奏へと活動の場を広げる。2003年にオルケステル・ドレイデルを結成、イディッシュ音楽の普及に努めている。

秦コータロー(アコーディオン):幼少の頃からクラシックピアノを学ぶ。2010年よりアコーディオンを始め、第4回ローランドVアコーディオンフェスティバル日本予選ファイナル出場。現在はソロライブ、レコーディング、バンドのサポートなど、幅広く活動を行っている。

〈ゲスト〉

黒田晴之:1961年生まれ、松山大学経済学部教授。20世紀のドイツ文学とユダヤ音楽を研究。著書に『クレズマーの文化史』(人文書院)、訳書(いずれも共訳)にスヴェン・ハヌシェク『エリアス・カネッティ
伝記』(上智大学出版)、ハンス・ヘニー・ヤーン『岸辺なき流れ』(国書刊行会)等。

西成彦:1955年生まれ、熊本大学助教授を経て、現在、立命館大学先端総合学術研究科教授。専攻は比較文学で、広くマイノリティと文学の関係を研究。おもな著書に、『イディッシュ』『エクストラテリトリアル』(いずれも作品社)、おもな訳書に、ショレム・アレイヘム『牛乳屋テヴィエ』(岩波文庫)、バシェヴィス・シンガー『不浄の血』(共訳、河出書房新社)等。

ヨシフ・ブロツキー(И. Бродский)生誕75周年企画

ヨシフ・ブロツキー生誕75周年企画のお知らせ

今年はブロツキーの生誕75周年にあたります。ペテルブルグでは
今月の24日(ブロツキーの誕生日)頃まで各種の催しが開催されています。
ご関心のある方は次のファイルをご覧ください:

ブロツキー(Иосиф Бродский)生誕75周年関連行事

以上


2015年度日本ナボコフ協会大会のご案内

2015年度日本ナボコフ協会大会のご案内

5月16日に以下のプログラムで開催されます。ふるってご参加ください。

入場無料・予約不要・一般来場歓迎


場所:創価大学中央教育棟西棟6階 AW607教室


第1部 研究発表 14:05-15:45

発表:秋草俊一郎(東京大学)

司会:中田晶子(南山大学)

ナボコフとロフリン


発表:柿沼伸明(神戸松陰女子学院大学)

司会:毛利公美(一橋大学ほか非常勤講師)

ナラトロジー的な見地から解釈するナボコフ文学


第2部 特別講演 16:00-17:00

講師:加藤光也(駒沢大学)

司会:若島正(京都大学)

ナボコフの『賜物』とジョイスの『若き日の芸術家の肖像』

国際会議「スラヴの文学・言語に現れた第二次世界大戦」

2015年11月11―12日、モスクワ大学(ロシア)にて国際会議「スラヴの文学・言語に現れた第二次世界大戦」が開かれます。使用言語は全てのスラヴ諸語です。
エントリーの締切は2015年3月31日です。
くわしくはファイルをご覧ください:
151111conference_MGU.docx
151111zajavka_MGU.docx

若手スラヴィスト会議

2015年4月23―24日、ブダペシュト(ハンガリー)にて若手スラヴィスト会議が開かれます。スラヴの原語、文学、歴史、文学を専攻する世界の若手研究者と知り合いになるよいチャンスでしょう。
エントリーの締切は2015年3月25日です。
くわしくはサイトをご覧ください: http://szlavintezet.elte.hu/conf/youngslav/youngslav_5.shtml

 

バラティンスキーに関する国際会議

バラティンスキーに関する国際会議

2015年5月29―30日、ロシア連邦タンボフ州ミチューリンスク市にて、
生誕215周年を記念した詩人E・A・バラティンスキーに関する国際会議が
あります。

エントリーの締切は2015年4月15日です。
くわしくはこちらのファイル(Wordファイル)をご覧ください。


国際学会参加報告(「スラブ文化の対話」)

会員の中野幸男氏から国際学会「スラヴ文化の対話」(於タンボフ、イェレツ、2014年10月)の参加報告をいただきましたので、掲載します: 2014Nakano Yukio.pdf
ロシア文学会では、会員による国際学会参加報告を広く募っております。執筆・掲載をご希望の方は国際交流委員会までお知らせください:nonakasusumu1967@gmail.com